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2017年12月12日火曜日

第12回 横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会


12回 横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会
~臨床と研究が融合していくために必要なクロスオーバーラップ~
 
日 時:2017年122日(土)14:30~19:00

場 所:関東病院 8階 談話室

【複合シンポジウム】「脳血管・神経難病分野」

複合シンポジウムでは、田辺先生、安部先生、中谷先生、田畑先生から日々の臨床で悩み検討した内容について発表がありました。特に、看護師の田畑先生からは身体抑制についての発表があり、症例を通して経験した内容について考えさせられました。医療従事者からの目線だけでなく、患者目線・価値観を理解することが大切であると感じました。


【内部障害シンポジウム】「内部障害分野」

内部障害シンポジウムでは成田先生、宗村先生、甲嶋先生、玉置先生から臨床場面でのリハビリとしての視点からの発表がありました。症例も疾患もそれぞれですが、共通しているのは多職種での関わりが重要であるということでした。各職種それぞれの強みがあり、視点も違う、それをいかに上手く共有し、連携を取っていくのか。とても重要であると感じたと同時に、その難しさを再認識することが出来ました。まずは自分の職種の強みは何かを他職種に理解してもらうにはどうすべきか考えさせられる時間となりました。

また、田島先生からは地域のフィールドでの新しい研究の計画しているとのことで、実際に研究を行う過程を学ばせていただく貴重な機会となりました。





【教育講演】

『これからの薬剤師に求められること、薬剤師が求めること』について、薬剤師の中山晴雄先生よりご講演いただきました。中山先生には、昨年の12月にもご講演いただき、その後の活動についてもご報告がありました。薬剤師の仕事はさらに多岐にわたり、在宅医療や災害支援、医療現場へのロボット参入など、企業に勤める薬剤師ならではの内容を聞くことができました。今後は地域の輪を作るシステムやネットワーク作りに取り組みたいとの話もあり、地域で働く私たちにとっても待ち遠しく、実現していただきたい内容でありました。


【特別講演(対談形式)】

『当たり前の日常の大切さ~大切な人に言葉にして伝えていますか?~』というテーマで作業療法士でもあり、がん当事者家族でもある大村恵子先生をお迎えし、大会長である西尾香苗先生との対談形式にて講演を行なっていただきました。ご家族を亡くされた大村先生のお話は、自分の大切な人を思い浮かべ、当たり前の尊さを考えさせられる時間となりました。先生の話の中で印象的であったのは、「介助者と本人は別の人間で、本人の意思を尊重することが大切。」「病気のスピードについていくことが大切。その時に動かなければ、後で後悔する。」「たとえ家族であっても、言葉に出して伝えたり聞いたりする必要がある。」という言葉でした。医療者として、1人の人間として考えさせられる講演でした。