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2019年11月16日土曜日

第18回 横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会(Y-Basis)

第18回横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会
日時:2019年10月26日(土)14:30~18:00
場所:医療法人 光陽会 関東病院 8階談話室

【パネルディスカッション】糖尿病療養指導における多職種連携の実際
座長:関東病院 理学療法士 宗村 明子先生
糖尿病専門医の立場から 講師:藤崎 公達先生
看護師の立場から    講師:古澤 友美先生
管理栄養士の立場から  講師:毛利 悦子先生





『糖尿病療養指導における多職種連携の実際』について、それぞれの立場から3名の先生方にご講演いただきました。
 それぞれの職種が一人の患者様に対してどのように関わっているのか、教育入院・外来それぞれでの患者様との関わり方やケースカンファレンスのお話など、知らないことが多くありました。
 高齢者糖尿病の特徴、認知症機能面、身体機能面などについてチーム一人一人が同様の認識をすることが必要であり、医師・看護師・管理栄養士のそれぞれの役割をお互いに理解しながら関わりをすることの大切さを学ぶことが出来ました。また、多職種間での情報共有方法についても工夫されており、日々の臨床に活かすことのできる有意義な講義でした。


【教育講演】EBM(根拠に基づく医療)におけるエビデンスの取り扱い方
 座長:関東病院 作業療法士 成田 雄一先生
 講師:首都大学東京 健康福祉学部 理学療法学科 理学療法士 田島 敬之先生

『EBM(根拠に基づく医療)におけるエビデンスの取り扱い方』について、理学療法士の田島敬之先生よりご講演いただきました。


 臨床の現場ではEBMやエビデンスという言葉をよく耳にすることがあります。これらはどこから入手するのか、現場で使っているか、どの場面で使用するのかを改めて振り返ることのできる内容でした。今回の講義では、エビデンスの探し方や具体例についてグループディスカッションを交えながら学ぶことが出来ました。例えば、インターネットやガイドライン、文献などエビデンスを探す方法は多々ありますが、それぞれにメリット・デメリットがあるため、取捨選択することの難しさを改めて感じました。


次回の研究会予定は12月14日(土)となります。
今年の学術集会も学びの多いものとなる様に頑張りますので、皆様、是非ともご参加いただけれ幸いです。

2019年11月3日日曜日

第17回 横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会(Y-Basis)


17回横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会
日時:201983日(土)14301800
場所:医療法人 光陽会 関東病院 8階談話室

【症例検討】糖尿病教育入院における多職種連携の実際
 座長:作業療法士   鈴木 香苗 先生
 講師:看護師     馬場 玲子 先生
    理学療法士   宗村 明子 先生
    作業療法士   成田 雄一 先生
   


『糖尿病教育入院における多職種連携の実際』について、看護師・理学療法士・作業療法士の立場から3名の先生方にご講演いただきました。
看護師の馬場先生からは、糖尿病療養指導カードシステムを用いての指導方法、フットケア外来のお試し運用の実際についてお話しをいただきました。患者様はそれぞれ異なった入院するまでの生活歴があり、患者様の個別性に合わせた指導の大切さについて改めて学ぶことができました。

理学療法士の宗村先生からは、糖尿病の基本治療の1つでもある運動療法について、効果・種類などの基本から、教育入院・外来での介入内容についてお話しをいただきました。教育入院後の継続的な運動・生活指導の必要性、また、その指導を行う上で注意しなければならない糖尿病合併症の増悪予防について再認識できました。

作業療法士の成田先生からは、糖尿病支援における行動変容についてお話しいただきました。作業療法士は運動・精神心理面など様々なアプローチを行っておりますが、患者様が有意義とする生き方を支援する。糖尿病支援においても、生き方を変える(行動変容)支援が重要となり、教育入院・外来での作業療法士ならではの評価法を用いての介入方法について学ぶことができました。






座学の後、多職種混合グループに分かれ、症例検討を行いました。各職種の強み・専門性を活用してさまざま意見が飛び交い、有意義なディスカッションが行うことができました。また、今回の講義・症例検討から、1人の患者様に各職種個々として関わるのではなく、チームとして関わることの重要性、また、関わっていくためのそれぞれが他職種の役割や強みを理解する必要性について改めて勉強になる講義でした。


【ワークショップ】メディカルアロマ~香りを使ってストレス解消~
座長:理学療法士   宗村 明子 先生
講師:作業療法士   鈴木 香苗 先生

ワークショップでは、作業療法士、MAA認定 メディカルアロマセラピストの鈴木先生から、アロマテラピーについてお話しいただきました。
アロマテラピーという言葉は耳にすることがよくありますが、実際にはどういうものなのか、どのような効果が得られるのか。また、様々な匂いの精油の効果の違いについて、基礎や歴史を交えながらとても分かりやすく講義していただきました。



後半はアロマスプレー作り・ハンドトリートメント実習を行いました。アロマスプレー作りでは、好きな匂いの精油を選ぶことができたため、各々オリジナルのアロマスプレーを作ることができました。ハンドトリートメントでは、基本手技の講義後にペアを組み実際に体験を行いました。見るとやるでは異なることが多く、手の力の入れ方や動かし方など難しさがありましたが、トリートメントと受けている側は気持ちよく、安心感が得られました。










今回のご講義で学ばせていただいたことを、明日からの臨床に活かせるように日々努力して参りたいと思います。

第16回 横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会(Y-Basis)

16回 横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会
日時:2018128日(土) 14301800
場所:医療法人 光陽会 関東病院 8階談話室

【複合シンポジウム】
各種学会での発表報告について

座長:糖尿病内科   藤崎 公達 先生

①広範囲熱傷を機に経口摂取困難となった患者にNSTによる栄養管理とリハ介入することで、経口摂取の再獲得が出来た一例
演者:作業療法士   甲嶋 義史 先生


②療養病院における経口摂取移行への要因 ~口から食べるための多職種介入~
演者:作業療法士   井戸川 由花 先生

③がん患者支援多職種チームを立ち上げる!
~思いと現実のギャップへの葛藤・苦悩を経験した3年間の軌跡~
演者:作業療法士   鈴木 香苗 先生

④糖尿病支援からがん患者へと繋いだ多職種での関わり
演者:理学療法士   宗村 明子 先生

⑤当院、糖尿病療養指導における作業療法介入アルゴリズム作成
演者:作業療法士   成田 雄一 先生




⑥前頭側頭型認知症患者への看護援助 ~食事を通した関わりについての振り返り~
演者:看護師   高橋 麻美 先生



複合シンポジウムでは、NST、栄養リハ、糖尿病、がんリハ、認知症看護など各方面でご活躍中の6名の先生方より、各種学会でのご発表内容を含めてお話いただきました。
今回は症例報告だけではなく、研究発表、チームの立ち上げに関する報告、アルゴリズム作成に関する報告、看護師の視点からの発表までお聞きすることができ、大変刺激を受けました。質疑応答でもより詳しくディスカッションされ、とても活発なセッションとなりました。


【教育講演】
糖尿病内科医が教える生活習慣病の最新トピックス
座長:作業療法士   成田 雄一 先生
講師:糖尿病内科医   藤崎 公達 先生

このセッションでは、当院 糖尿病内科医の藤崎先生より、生活習慣病に関する最新のトピックスについてお話いただきました。
心疾患や糖尿病のリスクとなる原因や予防など、様々なお話を分かりやすく紐解いていただきました。エビデンスや症例のお話から、主に糖尿病に関連する最近の話題について知ることが出来ました。
今回の内容は、12/20に当院にて開催される市民公開講座でも、一般の方向けによりわかりやすくお話しいただけます。

【特別講演】
糖尿病診療に必要となる基礎知識と看護アセスメント
座長:理学療法士   宗村 明子 先生
講師:看護部長   古澤 友美先生

古澤先生からは、表題をテーマにお話しいただきました。看護アセスメント、と題されてはいたものの、看護師以外の職種が聞いても大変わかりやすく、知識として残ったのではないでしょうか。糖尿病患者様とのかかわりかたについて考え直すきっかけとして、とてもよいセッションとなりました。



最後に、次回大会長の作業療法士の井戸川 由花 先生よりご挨拶いただきました。
本年度の研究会は今回をもちまして無事終了いたしました。
来年度も活発なディスカッションや報告が行え、患者様に還元できるよう、研鑽を重ねてまいります。


文責:成井 早紀(作業療法士)