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2014年10月30日木曜日

第3回 横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会


1.症例検討  『高齢慢性心不全患者に対する積極的な
          治療とは? ~リハスタッフの立場から~』


                    理学療法士 鈴木 拓也
 
 
2.教育講演 『PEGシリーズ(全4回)第三弾 
               疾患別にみたPEG使用について』

                   内科医師 藤崎 公達
 

【症例検討】
『高齢慢性心不全患者に対する積極的な治療とは?~リハスタッフの立場から~』について理学療法士の鈴木より発表がありました。
 
  今回は、リハ介入を行うにあたって、方向性が定まっておらず、今後の方向性について難渋した内容の発表でした。多職種での連携不足や、治療経過に沿った病態に対するリハ介入を行っていかなければならないとまとめていました。リハ介入するにあたり、患者様の方向性を把握していないとリハ目標が立てられず、また多職種で異なった方向性の認識であれば、患者により良い介入を行えないため、多職種の方向性を合わせる事、患者の病態を全スタッフが理解し共有する必要があると感じました。


【教育講演】
 今回は、前回に引き続きPEGシリーズ第三弾として、『疾患別にみたPEG使用について』内科医師の藤崎先生にご講演いただきました。
 前回同様、PDNPEGドクターズネットワーク)というサイトで使用されている、PDNレクチャーを基に説明していただきました。

・脳血管障害
 むせない嚥下障害である、不顕性誤嚥が危険

・認知症
 長所としては、嚥下障害がないこと。栄養改善することにより在宅介護を可能にする

・神経難病
 パーキンソン病など、摂食困難となることで、急に内服を中断し病態悪化を招かないために、服薬を中断させない目的でPEG増設が行われることが多い

・頭頚部ガン
 社会復帰の目的でPEG増設が行われることが多い

 上記の様に、疾患・病態によりPEG増設の目的が異なるため、疾患・病態を理解する必要があると感じました。

2014年7月14日月曜日

第2回 横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会


1.症例検討 『脳幹梗塞と小脳梗塞を併発し重度介助を要する一例

作業療法士 甲嶋義史
 

2.教育講演

PEGシリーズ(全4回)第二弾 PEG増設と交換ついて』

内科医師 藤崎 公達

 
【症例検討】
症例検討として『脳幹梗塞と小脳梗塞を併発し重度介助を要する一例』について作業療法士の甲嶋より発表がありました。
今回は、リハビリ介入後に病態悪化した患者様を症例に挙げ、病態理解を行う目的で検査データ、身体所見やDrの治療内容を踏まえ、病態悪化の原因の追究及び、適切な介入方法の検討についての発表でした。作業療法介入ではなく、病態にスポットを当てた発表で、聴講者もとても新鮮で刺激を受けました。内科医師からのご指導もいただき、改めて、病態理解の重要性を学んだ発表でした。

 
【教育講演】
今回は、前回に引き続きPEGシリーズ第二弾として、『PEG増設と交換について』内科医師の藤崎先生にご講演いただきました。第一弾同様、PDNPEGドクターズネットワーク)というサイトで使用されている、PDNレクチャーを基に説明していただきました。

・増設と交換
PEG増設方法には、Pull法、Push法、Introducer法の3種類があり、現在、Push法はほとんど選択されておらず、Pull法とIntroducer法が選択されています。それぞれ利点・欠点があり、Pull法は胃瘻カテーテルが口腔内を通り増設されるため、口腔内の雑菌により腹壁への感染が懸念されたり、Introducer法は腹壁と胃壁を固定させるために、腹部を押したり引いたりするため胃癌術後などの患者様には出血リスクなどがあるため、慎重に増設方法の選択を行う必要があります。
また、交換はバルン型とバンパー型によって異なり、選択する種類により家族や医療機関の負担が変化するため、患者様や家族の生活に合わせて選択する必要があると感じました。



 

2014年4月24日木曜日

第1回 横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会


年間テーマ:『リハビリテーションにおける病態・栄養把握の重要性を知る


1. ミニレクチャー 『身体所見から分かる栄養障害』

作業療法士 成田 雄一

2.教育講演

   『PEGシリーズ(全4回) 第一弾 PEG概論について』

内科医師 藤崎 公達
 

【ミニレクチャー】
 ミニレクチャーでは『身体所見から分かる栄養障害』について作業療法士 成田の発表で始まりました。
 今回は導入偏ということもあり、まずは低栄養のデメリットを知り、日々の臨床で低栄養に気づくことを目的としました。
 リハに入る前に、患者さんの摂食状況、身体所見・検査(バイタル・深部腱反射・筋緊張・嚥下反射・舌の検査)などを臨床で行うことによって、低栄養の評価を簡単に評価できます。皆さんも日々の臨床で低栄養に気づくようにしましょう!

【教育講演】
 今回は全四回シリーズの第一弾として、PEGの概要について内科医師の藤崎先生に御講演いただきました。PDNPEGドクターズネットワーク)というサイトで使用されている、PDNレクチャーを基に説明していただきました。
 第一章は、PEGについて。PEGとは簡単に言うと、胃内と体外を結ぶ管状の交通路の事です。自発的に摂食出来ない者の栄養管理などに用いられます。
 第二章は、PEGの適応と禁忌について。適応としては、摂食障害の方や、悪性腫瘍などによる小腸閉塞例における減圧目的に用いられることがあります。
 第三章は、インフォームドコンセントについてお話がありました。