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2014年7月14日月曜日

第2回 横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会


1.症例検討 『脳幹梗塞と小脳梗塞を併発し重度介助を要する一例

作業療法士 甲嶋義史
 

2.教育講演

PEGシリーズ(全4回)第二弾 PEG増設と交換ついて』

内科医師 藤崎 公達

 
【症例検討】
症例検討として『脳幹梗塞と小脳梗塞を併発し重度介助を要する一例』について作業療法士の甲嶋より発表がありました。
今回は、リハビリ介入後に病態悪化した患者様を症例に挙げ、病態理解を行う目的で検査データ、身体所見やDrの治療内容を踏まえ、病態悪化の原因の追究及び、適切な介入方法の検討についての発表でした。作業療法介入ではなく、病態にスポットを当てた発表で、聴講者もとても新鮮で刺激を受けました。内科医師からのご指導もいただき、改めて、病態理解の重要性を学んだ発表でした。

 
【教育講演】
今回は、前回に引き続きPEGシリーズ第二弾として、『PEG増設と交換について』内科医師の藤崎先生にご講演いただきました。第一弾同様、PDNPEGドクターズネットワーク)というサイトで使用されている、PDNレクチャーを基に説明していただきました。

・増設と交換
PEG増設方法には、Pull法、Push法、Introducer法の3種類があり、現在、Push法はほとんど選択されておらず、Pull法とIntroducer法が選択されています。それぞれ利点・欠点があり、Pull法は胃瘻カテーテルが口腔内を通り増設されるため、口腔内の雑菌により腹壁への感染が懸念されたり、Introducer法は腹壁と胃壁を固定させるために、腹部を押したり引いたりするため胃癌術後などの患者様には出血リスクなどがあるため、慎重に増設方法の選択を行う必要があります。
また、交換はバルン型とバンパー型によって異なり、選択する種類により家族や医療機関の負担が変化するため、患者様や家族の生活に合わせて選択する必要があると感じました。