第13回 横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会
~臨床と研究が融合していくために必要なクロスオーバーラップ~
日時:2018年3月17日(土) 14:30~18:00
会場:医療法人 光陽会 関東病院 8F談話室
【特別講演】
糖尿病治療継続における現実
~Ⅰ型糖尿病23年目、作業療法士(OT)7年目が思うこと~
講師:医療法人 博仁会 志村大宮病院 訪問リハビリテーションセンター
作業療法士 谷津田 尊寛 先生
今回の特別講演では、茨城県より作業療法士の谷津田先生をお招きし、Ⅰ型糖尿病患者であり作業療法士であるという立場からお話いただきました。
限られた時間ではありましたが、幼少期のつらい記憶や、社会人になってからの苦悩まで、わかりやすくまとめて頂き、とても理解しやすい内容でした。
中でも東日本大震災で起こった被災地でのインスリン不足のお話は衝撃的で、被災地へのインスリンの供給がなされたものの、やはり十分に行き渡ることなく、どこかで患者様が不安になっていたり、困っていたりするという事実は、医療従事者として知っておかなければならないことだと感じ、とても考えさせられる内容でした。
【ワークショップ】
臨床研究を行うための研究デザイン
~糖尿病療養指導・健康増進分野を中心に~
(全3回 3回目 統計手法はなぜ必要か)
講師:もろおかクリニック リハビリテーション科
慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科
理学療法士 田島 敬之 先生
ワークショップでは、臨床研究を行うための研究デザインについて、引き続き田島先生よりお話しを頂きました。
今回は、統計学とは何か、統計学の用語・手法、解析を中心として、グループディスカッションを交えながら学びました。
統計は論文を読む際、また学会等で発表を拝聴する上で避けて通ることのできないもので、統計学の知識があれば研究者の真意を理解でき文献検索の幅も広がります。
「統計」というと取っつきにくく難しそうで、用語の理解からするのは大変そうと思われがちですが、田島先生のお話はとてもわかりやすく、会場では笑いも起こりながらディスカッションがすすんでいました。
今年度の研究会は今回を以って無事に終了いたしました。
来年度もさらに学びを深めていけるよう、皆様のご支援を授かりながら、研究会メンバー一同、努力を続けてまいりたいと思います。