1.症例検討 『高齢慢性心不全患者に対する積極的な
治療とは? ~リハスタッフの立場から~』
理学療法士 鈴木 拓也
疾患別にみたPEG使用について』
内科医師 藤崎 公達
【症例検討】
『高齢慢性心不全患者に対する積極的な治療とは?~リハスタッフの立場から~』について理学療法士の鈴木より発表がありました。
今回は、リハ介入を行うにあたって、方向性が定まっておらず、今後の方向性について難渋した内容の発表でした。多職種での連携不足や、治療経過に沿った病態に対するリハ介入を行っていかなければならないとまとめていました。リハ介入するにあたり、患者様の方向性を把握していないとリハ目標が立てられず、また多職種で異なった方向性の認識であれば、患者により良い介入を行えないため、多職種の方向性を合わせる事、患者の病態を全スタッフが理解し共有する必要があると感じました。
【教育講演】
今回は、前回に引き続きPEGシリーズ第三弾として、『疾患別にみたPEG使用について』内科医師の藤崎先生にご講演いただきました。前回同様、PDN(PEGドクターズネットワーク)というサイトで使用されている、PDNレクチャーを基に説明していただきました。
・脳血管障害
むせない嚥下障害である、不顕性誤嚥が危険
・認知症
長所としては、嚥下障害がないこと。栄養改善することにより在宅介護を可能にする
・神経難病
パーキンソン病など、摂食困難となることで、急に内服を中断し病態悪化を招かないために、服薬を中断させない目的でPEG増設が行われることが多い
・頭頚部ガン
社会復帰の目的でPEG増設が行われることが多い
上記の様に、疾患・病態によりPEG増設の目的が異なるため、疾患・病態を理解する必要があると感じました。