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2018年8月7日火曜日

第14回 横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会

14回 横浜臨床病態栄養リハビリテーション研究会のご案内

【 医食同源 ~ 鉄心石腸を持つ ~ 】
日時平成30721日 土曜日  1430分~1800
場所関東病院  8階 談話室

【シンポジウム】
糖尿病診療update 
~リハビリテーション職種の役割とは~

座長:管理栄養士   毛利 悦子 先生
講師:糖尿病内科   藤崎 公達 先生
   理学療法士   宗村 明子 先生
   作業療法士   成田 雄一 先生

糖尿病内科医の藤崎先生からは、「コーチング」を中心としたお話をいただきました。
対象の方が、自発的・継続的に目標に向かえるよう支援するものをコーチングとし、対象者を大きく4つに分類する「タイプ分け」について紹介されました。

患者様の現状の気質や治療方針など、多職種間での共有がしやすく、患者様に合った治療が期待されます。時間をかけず、簡易に取り組める「タイプ分け」の有用性について学ぶことができました。

理学療法士の宗村先生からは、「理学療法とは」「運動療法とは」という基本から、糖尿病による足病変、それに対するフットケアについて、運動についての重要性に関してもお話しいただきました。
当院でも、糖尿病教育入院、外来での治療、支援を行っております。退院後、通院される方へのフォローも強化できるシステムの構築が重要であると再認識できました。

作業療法士の成田先生からは、まず「作業療法」の定義についてからお話しいただきました。作業療法士が関わる場面として、日常生活動作、趣味活動、福祉用具の使用、高次脳機能障害・精神心理面へのアプローチなど様々ですが、患者様が有意義とする生活行為へ関わり、生き方を支援する職種であるといったお話でした。

糖尿病支援においても、生き方を変える(行動変容)支援が重要となりますが、精神心理面や、生活行為にかかわることを得意とした職種である作業療法士の介入も同時に重要であると考えられます。

そのために、作業療法士とは何か、何ができる職種なのかを多職種に知ってもらえるよう、啓蒙を続けていく必要があると考えさせられました。



【ワークショップ】
終末期におけるアロマテラピー活用術 
~香りとタッチの効果~

講師:作業療法士   西尾 香苗 先生


ワークショップでは、当院作業療法士であり、MAA認定 メディカルアロマセラピストの西尾先生から、アロマテラピーと効果についてお話いただきました。
においの効果やアロマテラピーの効果が期待できる疾患、タッチの効果やその意味に関する知識を中心とした内容で、特に緩和ケアとアロマテラピーの関係については、大変興味深く聞かせていただきました。


 
単に「いいにおい」、「気持ち良い」というだけのものではなく、患者様のQOLや精神心理へもアプローチできる、アロマテラピーの可能性を考えさせられるお話でした。
終りには実際に西尾先生の手技を見て学ぶことができました。


今回も4名の先生方より、明日からの臨床の糧となるお話を聞かせていただくことができました。
明日からも多職種の視点から協働していけるよう研鑽を積んでまいります。

文責:安部早紀(作業療法士)

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